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生命科学系院生がバイオと金融のニュースを記録した備忘録。


by msishiba
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三菱UFJ証券 銀・証連携を地方展開

■北海道、東北から 投資銀行要員、駐在へ
 三菱UFJ証券は、企業の株式公開や資金調達、M&A(企業の合併・買収)などを支援する投資銀行業務の地方展開に乗り出す。投資銀行業務の専任要員の地方駐在制度を新たに導入、投資運用商品の販売など個人向けの営業拠点となっている地方支店網の機能を法人向け投資銀行業務にも広げ、三菱東京UFJ銀行の取引先地方企業との関係を強化する。米金融サービス会社とのM&A分野での資本・業務提携を含め、内外で投資銀行事業を拡大する。
 専任要員の駐在はまず北海道、東北の二地域でスタートし、これをモデルケースとして順次、全国に展開。三菱UFJフィナンシャル・グループの投資銀行事業の銀行・証券連携を地方レベルでも推進する。
 すでに、本社レベルでは証券の人員を銀行本部に派遣。銀行の取引先企業の新規株式公開(IPO)や直接資金調達のニーズを証券に仲介する「市場誘導」を両社本部間で展開しており、証券のIPO受託実績の六-七割を占めるなど連携の成果を上げている。
 半面、銀行の地方支店網の取引先企業に対しては、証券の地域ネットワークが未整備なため、緊密な接触が実現できていなかった。この点が市場誘導案件の取りこぼしなど、同じように銀・証連携を強化しているメガバンクや証券最大手の野村証券との競合上の課題となっていた。
 ≪米社とも提携≫
 三菱UFJ証券は二十二日、元モルガン・スタンレー副会長で、著名な投資銀行家のジョセフ・ペレラ氏が米ニューヨークに新設する金融サービス会社との間で、M&A(企業の合併・買収)アドバイザリー業務などの提供で資本提携したと発表した。
 三菱UFJ証券は、ペレラ氏の新会社に総額一億ドル(約百十五億円)を出資する計画。三菱UFJにとって、特にグローバル化が進む日本企業の欧米企業に対するM&A案件について、アドバイザリーサービスを提供することが可能となる。
 五味康昌・三菱UFJ証券会長は「ペレラ氏並びにトップクラスの投資銀行業務の専門家チームとの協働が実現することは極めて貴重かつ有益な機会。大変な強みになる」とコメント。ペレラ氏も「新会社にとって(三菱UFJは)理想的なパートナー」という。
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 5月23日
by msishiba | 2006-06-15 01:21 | 証券業界